描きたい話がないなら1ページからエッセイを描いてみよう

エッセイ

漫画を描きたいが、何を描こうか迷う。
でもすぐ描きたい。
というのであれば、エッセイは手っ取り早いですよね。

自分の身の周りにあるものや、自分の過去の人生をネタにすれば、自分の気付き次第でエピソードはいくらでも引っ張って来られるはずです。

エッセイとは何を描くのか

それじゃあ、エッセイを描こうと思うわけですけど、エッセイとは何を描くものなんでしょうか。
それはもうほんとに、何を描いても良いんですよね。

「仕事をしていて職業上起こること」でも良いし、
「家族と過ごしていて起きたこと」でも良いし、
「道を歩いていて何かを見たこと」でも良いし、
自分の身に起きてなくても、「ニュースを見て思ったこと」でも良いわけです。

大切なのは、「自分というフィルター」を通すことです。

大事なのは自分

自分の身の周りで起こったことを、「こんなことがあった」「こんな人がいた」という描写だけで終わってしまうと、それは単なる「事実の提示」になってしまいます。
「あるある」とか「なるほど」とか「分かる~」ということにならない。
つまり、面白い漫画にならないわけです。

そこに自分を投影するべきです。

「こんなことがあった」

「自分の場合はこう思って、だから面白かった(困った)」

(皆さんはどうですか?)

という流れにすべきです。
(実際には、「面白かった」とか「皆さんはどうですか?」と、はっきり言わなくても良いでしょうが)

自分という主観を通すことで、それが自分の作品の個性になり、個性があるからこそ、
「この人は私と話が合うな~」と共感してもらう余地をつくることができます。

そういえば、学校の作文の授業でも、「感想を入れるように」と教わった気がします。
小学生のときはそれを単なる「作文のルール」なのだと考えていましたが、
「自分というフィルターを通した感想」がオリジナリティであり、
自分しか持たない強みになるんですね。

もしかしたら、不共感を生み出してしまうかもしれませんが、
エッセイは「感覚の合う人に向けて描いている」という気持ちで良いんじゃないでしょうか。

まずは1ページから

漫画は、単純に絵を描く枚数が増えると大変になりますよね。
初めて、あるいは久しぶりに漫画を描くなら、まずは1ページからで良いと思います。
1ページでも、エピソードの抜き取る部分、コマ割り、セリフの言葉選び、構図など、学べることは多いです。
1ページなら1日で描けますし、失敗しても1日分で済みます。
その失敗も次の1ページに活かせる経験になるので、失敗も本当の意味での失敗ではないわけです。

まずは気楽に、1ページのネームを作ってみましょう!